一般葬は多くの人が参列するお葬式のタイプとなります。
家族葬と基本的に内容は同じである場合が多く、その違いは「規模」となります。
一般的に家族葬は、遺族が声をかけた人だけが参列することが前提となります。そのためどのくらいの人数が参加するのかが大まかに予想が付きます。
しかし一般葬は参列者の制限はありません。そのため故人の知人、友人、職場関係者、など幅広く知らせることになります。新聞の訃報欄にも掲載するケースがあります。
いろいろな葬儀タイプのある中で一般葬が選ばれる割合は約20%程度とされています。
一般葬の流れ
一般葬の流れは以下となります。
故人をお迎えにあがります。
葬儀の日程まで故人を安置します。
告別式の前夜に行われ、夜通し明かりを灯し故人を見守る儀式です。
故人に別れを告げる儀式です。
斎場で最後に故人とのお別れをします。
一般葬の内容
葬儀会社を通じて一般葬を行う際には、以下のようなものが用意されます。
- 祭壇
- 棺桶
- 骨壺
- 寝台車
- 搬送備品
- 位牌
- 受付セット
- 看板セット
- 遺影写真
- ローソク・線香
- 司会者
- 式典スタッフ
- 斎場スタッフ
- 誘導員
- 保冷剤
- 宿泊者朝食・宿泊セット
基本的には家族葬と同じとなります。ただし葬式の規模が大きくなるため、それぞれにかかる費用が増える傾向にあります。
一般葬の金額
一般葬の金額は100万円~200万円とされています。
家族葬と比べ参列者の人数が多くなることが予想されるため、用意する会場が大きくなりがちです。そのため会場費が高くなります。また会場が大きくなるということは装飾もそれに応じて多くする必要が出てきます。
また参列する人数が多いということは、お返しの数が多くなります。場合によっては食事を提供することもあることでしょう。そのためその分のお金が増えてしまいます。
2024年に行われたインターネット調査では、一般葬にかかった費用の合計は、約190万円とのことでした。家族葬が約105万円であるのに対して約2倍ということになります。
家族葬との違い
前提として一般葬と家族葬を分けている葬儀会社もありますし、分けていない葬儀会社もあります。
一般的に線引きは「参列する人数」と「誰が参列をするのか」です。
20人ほどの家族、身内、親しい人だけで行われるのが「家族葬」。それ以上の参列者が集まる場合には「一般葬」となります。
葬儀会社によって異なる呼び方
ここでは一般的な一般葬を紹介していますが、この呼び名は葬儀会社によって異なることがあります。
ここまでもお話しした通り、一般葬と家族葬をわけている葬儀会社もあれば、そうではない葬儀会社もあります。
たとえば富士市内では以下のようになっています。
葬儀会社 | 家族葬と一般葬の区別 |
---|---|
金華堂 | |
家族葬のラビュー | |
富士葬祭(タクセル・小さなお葬式) | |
JA | |
星野葬祭 | |
平安閣 | |
かぐやの里 | |
金刺葬祭 |
星野葬祭、平安閣、かぐやの里では、「一般葬」という名称でプランが用意されています。
そのほかの葬儀会社では特別一般葬という名称ではプランを設けていません。
結論からすると、どの葬儀会社を選んでも世間一般でいわれる一般葬を執り行うことは可能です。
葬儀社会によって葬儀のタイプの捉え方が異なっているだけです。
ただし利用する側としては迷ってしまうかもしれません。そのため執り行いたいお葬式のタイプを直接葬儀会社に伝える必要があるでしょう。さらに複数の葬儀会社とコンタクトを取ると自分のイメージがさらに具現化され、さらには相性の良い葬儀会社を見つけることができるでしょう。
準備物が異なることがある
葬儀会社を通して一般葬を行うときお通夜や告別式で必要なものを揃えてくれます。ところが葬儀会社によってそろえるものが異なることがあります。
そのため葬儀会社によっては必要最低限の用意しかしてくれないケースもあります。
オプション次第で価格が高騰
お葬式というものは選ぶオプション1つで、いくらでも価格が上昇してしまいます。
安いと10万円ほどからとなっていますが、装飾次第では50万円、100万円とかなり金額が変わってくるものです。
同じように棺桶も選ぶ種類や装飾の有無などによって、金額はかなり変わってきます。安ければ数万円程度ですが、高くなると100万円を超えるものもあります。
事前の打ち合わせが大事
一般葬を執り行うときにいは、故人が亡くなられて大変なときではあるとは思うのですが、事前の打ち合わせはしっかりと行った方がよいと思います。
もしこれまでに喪主の経験がない場合には、喪主を経験したことのある人と一緒に葬儀会社のスタッフと話をするとよいでしょう。
互助会の利用
多くの葬儀会社では互助会、もしくは似たシステムを採用しているケースが多いです。
互助会にもいくつかタイプがあります。
「入会することでお葬式費用を安くできるもの」と「お葬式の費用の積み立てができるもの」です。
たとえば富士市でも大手の葬儀会社である「金華堂」の場合、れんげの会という互助会に入会することでお葬式費用を約10万円安くすることができます。さらに関連会社で何か商品を買うときにも会員価格となります。金華堂の互助会は積み立てるタイプではありません。
積み立てるプランの互助会の場合、金額としては毎月1000円~5000円程度が一般的です。
どちらにしても会員になっておくことで事前相談もしやすくなるため、お葬式代金が割引もされることから入会しておくことに損はないかと思います。
コメント