富士市で安いお葬式を探している人に向けて、低価格プランを提供している葬儀会社の紹介と、低価格プランの注意点を紹介します。
まず結論としてですが、富士市内の多くの葬儀社が低価格のプランを提供しています。
その中で気を付けてもらいたいことがあります。それは「金額が安い葬儀には安いなりの理由がある」ということです。その理由に納得できるのであれば、低価格プランを選択するのもよいかと思います。
たとえば現実問題としてですが、安い葬儀があるのにもかかわらずお葬式を行う人の約70%は低価格といわれる葬儀スタイル以外を選択しているということです。
このあたりのことを含めお話ししていきたいと思います。
低価格プランを提供している富士市の葬儀社
低価格プランを提供している富士市の葬儀社は以下となります。
- 金華堂
- 家族葬のラビュー
- タクセル
- JA
- クオーレ平安
- かぐやの里
- 金刺葬祭
- 富士葬祭
このようにみると、富士市の葬儀社のほとんどが低価格プランを提供していることがわかります。
「金華堂」と「家族葬のラビュー」の低価格プランを比較
低価格プランについて、たとえば「金華堂」と「家族葬のラビュー」を比べてみたいと思います。
金華堂 | 家族葬のラビュー | 家族葬のラビュー | |
プラン名 | いおり | 直葬プラン | 火葬式プラン |
金額 | 9.9万円 | 13.2万円 | 19.8万円 |
面会 | 施設 | 火葬場 | 施設 |
流れ | お迎え ご安置(施設) 火葬 | お迎え ご安置(火葬場) 火葬 | お迎え ご安置(施設) 火葬 |
プラン内容は似ていても中身が異なることがある
上記した3つのプランですが、「流れ」に関してはほとんど同じに見えると思います。ところがすこし内容が異なるのです。
決定的に違うのは「ご安置の場所」です。
葬儀社が用意した施設に安置するのか、それとも火葬場に安置するのかという点です。
一般的な葬儀の場合、葬儀会場に安置されておりいつでも故人と顔を合わせることができます。その後、火葬場で最後の面会となります。
複数回面会(施設と火葬場)することができるのか、それとも最後のお別れの際に面会(火葬場のみ)するのかの違いとなります。
葬儀社の施設を使用しなければ施設利用料がかかりません。その分価格が安くなるのです。安さにはそれなりの理由があるのです。
プラスの料金が必要となるケースも
低価格を売りにしている葬儀社の中には、追加料金ビジネスを行っていることもあります。
よく「葬儀一式」という言葉を使っているプランがありますが、それはあくまでも最低の料金であるケースがあります。
たとえば以下のものが別途であるケースが一般的です。
- 施設利用料
- 位牌や骨壺
- 祭壇の装飾
- お経代金
- 戒名代金
- 運搬料
- 埋葬代金
- お香典返し
例えば本来であれば当然必要と思われるものが付いていなかったり、付いていたとしても非常に安っぽいものであったりするケースがあります。
そのためあらかじめお葬式をする際には何が必要なのかを自分で理解し、その上で各葬儀社に確認を取る必要があります。または地域でよく利用されている葬儀社をはじめから選ぶと失敗しずらいと思います。
価格の安さだけで葬儀社を選ぶのは危険 一生後悔が残る可能性も
価格の安さだけで葬儀社を選ぶのは危険だと思います。
低価格であるということは何かしらの工程を省いているということです。
そのため「こんなはずではなかった」というお葬式になってしまい、一生後悔してしまう可能性があるのです。
葬儀費用で大きくかかるのは施設利用料と人件費
葬儀費用として金額に大きな影響をもたらすのは、施設利用料と人件費でしょう。
葬儀社の抱えている施設を使用すれば、その分の使用料は必要となります。だからこそ葬儀社の施設を利用しないようなプランは金額が安くなるのです。
ただし最後のお別れが施設に安置しないタイプを選んでもよいのでしょうか?
このあたりは価値観の違いとなりますが、個人的にはそのようなタイプは選択しません。故人がこれまで生きてきた人生の最後が流れ作業というのは悲しいと感じるためです。
あくまでも個人的な感想ではあります。
少しでも施設利用料と人件費を浮かせるためにしていること
葬儀社が安いプランを提供するためにいろいろ工夫しています。
ここからお話しする内容は、すべての葬儀社に当てはまることではないということを前置きしています。
急速に店舗拡大をしているある葬儀社の話
ある格安プランを提供しており、店舗拡大を急速に進めている葬儀社の話です。
1つ葬儀場自体はそれほど大きくなく、コンビニエンスストア程度の大きさです。
施設内には3部屋あります。
1部屋は葬儀会場。1部屋は親族控室。そして1部屋は他の故人が安置されているといったことがあるという話を聞きました。
つまり葬儀をしている隣の部屋には、まったく知らない故人が安置されているということです。
私自身が実際に見たわけではなく、葬儀関連を取り扱っている会社の人に聞いたのですが、もしそれが現実であるとするならば絶対にそういった葬儀社は避けたいと思いました。
ただしあり得る話だとも思いました。このようにすることで施設利用料や人件費を抑えることは可能だからです。
このようなスタイルではない葬儀社の方が多いと思います。ただしこのようなスタイルにして急速に事業拡大をしているところもあるのだとは思います。
葬儀価格を安くするために 経費削減のために失っているものも
葬儀の価格を安くするために、各葬儀社はさまざまな工夫を行っています。
その工夫の中で、許容しがたいことを行っている一部の葬儀社もあるようです。価格を安くするために一番効果的なのは「人件費」です。これを下げることにより、低価格で葬儀を提供することができます。
半面、人件費を下げるということで失ってしまうサービスも出てくるということです。
故人といつでも面会できるのは普通ではない 面会ができないことも
ある格安を売りにしている葬儀社の話です。
この葬儀社は安さを売りにしています。お葬式といえばいつでも故人と面会できると思っている人もいることでしょう。
ところが、価格勝負をしているある葬儀社は人件費を抑えるためか、故人との面会に対して時間制限を設けているとのことです。
ある時間を過ぎると故人を安置する施設の鍵を閉めてしまい、故人と顔を合わせることができなくなるとのことです。ゆっくりと故人とのお別れをしたい人にとっては苦痛であるに違いありません。
なぜ鍵を閉めてしまうのか。それは葬儀場のスタッフが帰宅するためです。常駐させてしまうと人件費が必要となってしまうためです。
このようにして人件費を削減することで、安さを売りにしている葬儀社もあるようです。
思っていることと違うことになりえる
故人とはゆっくり最後のお別れをできるものだと思っている人は多いことでしょう。まさか限られた時間内でしか顔を合わせられないなんて思ってもいないことでしょう。
そしてその理由が、人件費を抑えるためだとは思いもしないでしょう。
しかしどうやら現実のようなのです。
「当然〇〇できるだろう」と思うことが、意外とできなかったりするのです。結果「こんなはずではなかった」ということになってしまうのです。
そのため葬儀社を選ぶ際には当たり前と思っていることも質問してみるとよいでしょう。今回の場合ですと「いつでも故人と顔を合わせることができますか?」とあらかじめ聞いてみるとよいでしょう。
スタッフが副業で葬儀事業を行っている
もう1つ人件費を抑える方法として、葬儀スタッフが副業で葬儀事業を行っているケースがあるようです。
元々何かの仕事をしており、葬儀の問い合わせがあったときに対応。そして葬儀が決まったら葬儀スタッフとして参加するということです。
ある意味フランチャイズ契約のようなものでしょうか。
ここからは推測となります。
- フランチャイズ募集。・・・本部
- 葬儀場を構える。・・・本部
- 葬儀に関するマニュアル覚える・・・スタッフ(副業)
- 葬儀の問い合わせに対応・・・スタッフ(副業)
- お葬式を行う・・・スタッフ(副業)
このような流れとなっているかと思います。そしてお葬式の売り上げの何割かを本部に渡すといった形で成り立っているのだと推測します。
個人的な意見となってしまいますが、故人を送り出すのであればその道のプロにお願いしたいと思います。何かの仕事のついでに葬儀社をしているようなところにお葬式を依頼したいとは思いません。
ある意味素人にお願いしているようなものだからです。
故人最後の別れは、やはり伝統的に長く続いている葬儀社に依頼したいと思います。
低価格の代表格「直葬」
「直葬」は最も低価格の葬儀形態です。
内容としては「火葬のみを行う葬儀」となります。そのため葬儀社によっては「火葬式」と呼んでいるケースもあります。
最も低価格とはいわれているので10万円以下で行ってくれる葬儀社もあります。しかし20万円、30万円必要となることもあります。
ある調査によると全国的な直葬の相場は約36万円とされています。
富士市内の直葬・火葬式の相場
富士市内の葬儀社でも直葬や火葬式のプランを取り扱っています。
金額としては約10万円~約30万円の間となります。
ただしお伝えしているように、葬儀社によって内容が異なってきます。当然含まれているであろうと思っていたサービスが含まれていない可能性があります。
そのため低価格プランの葬儀会社を選ぶ際には、事前にしっかりと確認をすることが大切となります。
葬儀社によって直葬も変わる 必要なものが実は別途料金
葬儀社によって直葬の内容は変わってきます。そして必要である儀式であったりアイテムが実は別途料金であることがあります。
まず、一言で直葬といっても、葬儀社によって内容は変わります。
それが価格の違いにも反映されています。
一般的なお葬式との違い
たとえばよくあるお葬式です。
葬儀社によっても異なるのですが一般的には以下のものがプランの中に入っています。
- 祭壇
- 棺桶
- 骨壺
- 寝台車
- 搬送備品
- 位牌
- 受付セット
- 看板セット
- 遺影写真
- ローソク・線香
- 司会者
- 式典スタッフ
- 斎場スタッフ
- 誘導員
- 保冷剤
- 宿泊者朝食・宿泊セット
ところが直葬のプランの場合、ここからかなり削除されることになります。
- 寝台車
- ローソク・線香
- 斎場スタッフ
普通に考えて、お葬式といえば棺桶や骨壺は当たり前にあると考えているかと思います。
しかし最低限しか表に出さないようにしてあり、必要であれば別途としていることもあるようです。
通常斎場で火葬する際には棺桶は必要となります。そのため購入せざるを得ないのです。
また亡くなってから24時間以内に火葬してはいけないという法律があり、その間は安置しておく必要があります。そのため保冷剤が必要となるのですが、それも別途となります。
火葬後には骨壺が必要となります。当然必要となるのですがそれも別途となります。
このような感じで、本来であれば必要とされるものを敢えて表には出さず、金額だけ安く見せているケースがあるのです。
その安さにひかれ本格的に打ち合わせをした結果、本当はもっと金額がかかるということを知るということもあるのです。
お葬式を簡易的にするメリットもある
お葬式の価格を抑えるということは簡易的なお葬式になるということです。
簡易的なお葬式を望む人もいます。それはそれでよいとは思います。
たとえば故人が派手なお葬式を望んでおらず、ひっそりと旅立ちたいという思いがあったとするのなら、故人の希望を尊重するのも1つの考え方です。
また故人の希望がわからず、家族がひっそりと故人を送り出したいという思いが強いのであれば、そういった場合も1つの選択肢といえるとは思います。
心身にかかる負担を減らせる
お葬式が短ければ短いほど、心身的な負担を減らすことはできます。
お通夜や告別式を行えばそれだけ時間を費やすことになります。それは若い人にとっては何でもないかもしれませんが、お年寄りにとっては大変なことです。
葬儀の規模が大きくなればなるほど、参列者の数が増えます。すると彼らに対応する必要が出てきます。その対応1つ1つが負担になってきてしまいます。
金額を抑えることができる
お葬式の規模を大きくすればするほど、お金がかかってきます。そうなるとお金の心配をすることになってくることでしょう。
故人のお別れに対してお金を使うことも大事かもしれませんが、これらか生きていく人のためにお金を取っておくことも大切です。
そういった面から考えると、簡易的なプランも選択肢に入ってくるのです。
お葬式を簡易的にするデメリット
お葬式の価格を抑えるのであれば、簡易的なお葬式になることでしょう。
ここからは簡易的なお葬式にすることで発生しうるデメリットを紹介したいと思います。
1つ挙げるとするならば「周りからの理解を得られない可能性」です。とくに家族や親族からの反対を受ける可能性は十分にあり、それを無視してお葬式を執り行った場合、一生涯遺恨が残ってもおかしくないのです。
それほどお葬式というのは重要な儀式なのです。
約70%が一般的なお葬式スタイルを選ぶ
お葬式を行い人の約70%が一般的なお葬式のスタイルを選択するといわれています。
つまりお通夜と告別式のある2日間のお葬式(家族葬・二日葬)です。
確かにこのスタイルが富士市では昔から執り行われてきました。よって「お葬式=お通夜・告別式」というイメージが多くの人の頭の中にあります。
多くの人のイメージ以外のことを行うと、それは目立つ行為となりがちです。目立つ行為を行うときには、反対意見が出るものです。
家族や親族の理解があるのならよいのですが、そうではないのであればトラブルになる可能性は十分考えられます。
お葬式費用は香典費用である程度補填できる
お葬式を行う必要は、香典費用で多少は賄うことが可能です。
お葬式に大きなお金をかけたくないという人がいるのは理解できます。しかしお葬式の費用はすべて家族や親族が負担する必要はありません。
それは参列者から受け取るお香典があるためです。
お葬式代金を全額賄うことは難しいのですが、30%~50%程度は賄うことは可能とされています。
これは参列者の数、故人や親族の仕事内容、人間関係などにもよって集まる金額に差が出てきます。
お通夜や告別式をしないとお香典をもらう機会が減るということ
お通夜や告別式を行わなければ、その分、お葬式の金額を下げることができます。
しかしそれは、参列者が集まらない、もしくは集まりにくいということです。
また「お通夜や告別式をしないんだ。静かに葬儀をしたいんだ。私は行かない方がよい。」と気を使う人もいることでしょう。
そのためトータル的に考えると、お通夜や告別式をしなかったのに、両方したときとあまり実際に支払う金額が大きくは変わらない・・・となってしまう可能性もあるということです。
このような事態を避けるためにも、まず信頼のおける葬儀社に事前に相談をしに行った方がよいでしょう。
また富士市にあるほとんどの葬儀社では、会員を募集しています。事前に会員になっておくことで、葬儀費用が約10万円近く安くなることもあります。
そのため、少しでもお葬式費用を低く抑えたいという考えがあるのなら、いくつかの葬儀社に相談をし、その中のどれかの会員になっておくとよいかと思うのです。
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