お葬式には一日で完結させる「一日葬」と、2日に分けて行う「二日葬」の2つがメジャーです。
従来型のお葬式は二日葬であり、約70%のお葬式が二日葬とされています。
しかし中には一日葬を選択する人もいます。
どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが良いとか悪いとかはありません。
今回はこの2つについてお話ししたいと思います。
一日葬と二日葬の違い
一日葬と二日葬の違いを簡単に表にまとめてみました。
一日葬 | 二日葬 | |
---|---|---|
内容 | 告別式 火葬 会食 | お通夜 通夜振る舞い 告別式 火葬 会食 |
所要時間 | 約5時間 | 約8時間 |
費用 | 二日葬よりは安い | 一日葬の1.5倍~2倍 |
参列者数 | 少ない | 多い |
お別れの時間 | 短い | 長い |
対応 | 大変になりやすい | 余裕を持てる |
周囲からの反応 | 反対される可能性あり | 反対の声は少ない |
もう少し詳しく以下で紹介します。
- 内容
お通夜の有無がポイントです。一日葬はお通夜がありません。 - 所要時間
一日葬は1日ですべて完了する分、所要時間が短くなります。 - 費用
一日葬は1日ですべてが終わり、さらに所要時間も短いため、二日葬に比べ金額的は安くなります。 - 参列者数
一日葬は参列者数が少なくなります。参列者の都合が付けづらいというのも原因です。 - お別れの時間
二日葬の方がゆっくりとお別れをすることができます。とくにお通夜から告別式までは一晩明かすため、ゆっくりとしたお別れをすることができます。 - 対応
一日葬はその日に参列できなかった人が、後日自宅に弔問に来る可能性が高くなり、当日以外が忙しくなる可能性があります。 - 周辺からの声
二日葬が一般的とされているため、それ以外の形態を用いる際には親族から意見が出る可能性はあります。
どちらがよいということはない 家族の考え方や状況による
結論としては、一日葬と二日葬、どちらを選んだ方がよいということはありません。
基本的にお葬式というのは、喪主や施主、家族、そして故人との問題となるためです。
ただし一般論でお話をすると二日葬を執り行うケースが非常に多いです。これは富士市では昔から二日葬が一般的に行われてきており、ある意味伝統であるためです。
よって周りの人からしても、「お通夜はいつ?告別式はいつ?」といった具合に、二日行うのが前提とした考えになっているのです。
家族葬の流れ
家族葬の流れは以下となります。
まず一日葬は以下のような流れとなります。
一日葬
故人をお迎えにあがります。
葬儀の日程まで故人を安置します。
故人に別れを告げる儀式です。
斎場で最後に故人とのお別れをします。
次に二日葬は以下のようになります。
二日葬
故人をお迎えにあがります。
葬儀の日程まで故人を安置します。
告別式の前夜に行われ、夜通し明かりを灯し故人を見守る儀式です。
故人に別れを告げる儀式です。
斎場で最後に故人とのお別れをします。
大きな違いはお通夜の有無
一日葬と二日葬の大きな違いは「お通夜があるかないか」です。
繰り返しますが、どちらがよいとかそのようなことはありません。家族の意向で判断してよいと思います。
ただし一般的に昔から行われてきた葬儀スタイルとしては、お通夜と告別式の両方を執り行う「二日葬」です。
葬儀社によって割合は異なりますが、約70%の葬儀が二日葬であるとされています。
一日葬と二日葬のメリットとデメリット
一日葬と二日葬、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ここからはそれぞれのメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
一日葬のメリットとデメリット
- 二日葬に比べると費用が抑えられる
- 時間が短いため体力、精神的負担が減る
- 参列できない人が出てくる
- 参列者が多い場合、葬儀時間が長くなる
- 二日葬に比べると割高
- お別れの時間が短くなる
- 親族やお寺の理解を得られないことがある
二日葬のメリットとデメリット
- お別れの時間をたっぷりと取れる
- 昔からの一般的な葬儀スタイルであるため周りから何か言われにくい
- 一日葬よりも参列者が参列しやすい
- 二日間のため体力、精神的負担が増える
- お通夜を行う分の費用がかかる
二日葬を家族葬と表現することも
今回は「一日葬と二日葬」といった表現をしています。
しかし葬儀会社によっては、二日葬のことを「家族葬」と呼んでいるケースもあります。呼び方は異なりますが、内容は同じなのです。
内容をしっかりと確認
各葬儀会社にはさまざまなプランがあります。プランは葬儀会社ごとに決められており、同じ内容だったとしても呼び方が異なるといったことはよくある話です。
「こんなはずではなかった・・・」
を避けるためには、事前の相談をしっかりすることが大事でしょう。
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